ノーマル 2021-09-07 06:50:28 |
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(やはり勘は正しかった。見た目はAの時と比べれば華やかさも派手さも無い地味で単調な泥臭い戦いだったかもしれない。けれど、命のかかった戦いにそんなモノを求めるのは上層の悪趣味な連中ぐらいだろう。そんなどうでもいいことよりも、自分の依頼に全力で取り組み、達成してくれたという事実の方がよっぽど自分にとって価値があったし、純粋に素晴らしいと思った。ついつい口元に笑みを浮かべてしまいながら、彼の要望通りキーボードを操作して実験場の扉を開く。同時にアームも動かしてBの回収作業を始めて)
お疲れ様。とってもカッコ良かったわよ、マックスちゃん
(彼がこちらに戻って来るなり開口一番にそう告げ、パチンとウインクを決める。今の言葉は嘘偽りのない本心である。彼は自分の好みでは無いけれど、確実に人を惹き付けるタイプだろうなと少し下世話な事をこっそり考えながら、ぱっと笑顔を浮かべつつ両手を合わせて)
これで『前座』の依頼は全て完了ね、素晴らしいわ!その日の内に二体共倒してくれただけでなく、怪我一つ負ってないなんてすごいじゃない!これは報酬金もちょっと上乗せしてあげないといけないわね。さっき言った通り、倉庫の武器もマックスちゃんが欲しいなら好きなだけ報酬に加えてあげる。ああ、それと…
(そこで言葉を一旦切り、明るい笑顔から何処か含みを持たせる笑みに切り替わる。彼に自覚があるかどうかは分からないが、自分の言葉に対しての彼の返事をこちらはきっちりと覚えているのだ。もう誤魔化しようが無いぞと言わんばかりに口を開いて)
ね、マックスちゃん。貴方からの信用もそこそこ得られたと思うのだけど…妖精ちゃんのこと、きちんと話してくれる気になったかしら?
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