ノーマル 2021-09-07 06:50:28 |
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そんなに怖がらなくても大丈夫よ?あの子達が出て来る時に詰まっちゃわないように、あそこにある扉はぜーんぶ大きめに作ってあるの。実際は…んー、そうね、マックスちゃんの頭一つ、二つ分くらい上かしら
(両手を使って大きさのジェスチャーをしつつ、実物はそれほど大したものではないという意味でそう告げる。まあ、ワニやイノシシが自分の目線より高い大きさを持つ事はまず無い話なので、彼の態度も納得の範囲なのだが)
ま、見た方が早いわね。それじゃ、Aからお披露目しちゃいましょう
(ちょっと待っててちょうだい、と告げてから実験場の操作制御をするための端末の前に向かう。慣れた手つきでキーボードを叩いていくとモニターの一つに文字が表示されては次々と流れていき、『GATE OPEN』の文字が最後に表示されると同時に、ビーッ、という電子音がして実験場の扉の一つがゆっくりと開かれ始めた。その扉の先にある暗闇からのそりのそりと出て来たのは、汚染生物Aこと巨大ワニ。およそ生物の持つ色とは思えない毒々しくも鮮やかな青色をした鱗と、体格に見合った大きな口をがぱりと開く。そこに並んだ無数の牙は凶悪そのもので、そこから放たれた空気を震わせるような凄まじい咆哮は並大抵の動物は震えあがって動けなくなるだろう。「あらあら、相変わらず元気ねぇ」とやんちゃな子供を相手にしているかのようにくすりと笑みを浮かべて)
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