管理人@玄 2021-09-05 18:07:45 |
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【王都中央通り-広場/午前超絶快晴】
よかったわ、今日もとってもいい天気で……
こんなに陽射しが良いと、どんな事でもできちゃいそう!
(交易が盛んで活気の溢れるゾルアの都、そのお膝元の大広場。
恋人達の待ち合わせから、家族の憩いの場まで。 様々な人が行交うこの場は、それ等を相手にする人々も多く集まる。
カラッと透き通る青空の元、ふわふわと笑顔で手元のリュートを撫でるこの女性…旅の吟遊詩人、エスメラルダもその内の一人だった。
その表情は先程から一度たりとも崩れる事はない…彼女なりの処世術だろうか。
楽しく笑っているように見えるけれど悲しい気持ちを偲ばせて。
辛いときでも困ったような笑顔で。
苦しい時でも静かに笑って。
その花の舞うような笑顔をもって、胸の内を隠し笑っている……
ということは一切ない。ないのだ、ほんとに!
彼女はいつでも、楽しくて嬉しくて笑っている。
自分の感情を誤魔化す事も可能なのかもしれないが、その必要はないと思っている。
世界はとても美しい。
美しい世界に居るだけで幸せだ。
春は小鳥が歌い、夏はそよ風の涼しさを感じ、秋は実りの豊かさに人々が湧き、冬は希望を秘めた雪が美しく舞う。
思春期の特徴に、空の青さに感動を覚える、という項目があると聞いたことがある。
私が空を青くて綺麗だと思うのは、道端の花に美しいと心打たれるのは、白く積もる雪に魅入られるのは……私が幼いからなのかしら──
みょみょみょん、手遊びにぴろぴろ弾いていた手を止めて、そろそろ一曲唄おうかと息を吐いた。
噴水にちょんと腰掛ける彼女の足元に裏返しになって置かれた帽子には、貨幣が数枚ぽつねんと入っている。 彼女自身が最初に自分で入れたものだ。)
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