暗殺者ちゃん 2021-08-25 08:06:43 |
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大勢の様に、ね。まるで知ったような口を聞いてくれるじゃないか。…その大勢が誰一人とて残っていない事もご存知かな?
( 彼が言葉を発する度、ナイフを突き付けた喉仏が緩く上下する。未だ若々しく張りの有る真っ白な肌はシーツに溶け込みそうな程まろい。整った顔立ちは暗闇の中で翳りを帯びた様に、何処か諦観にも似た虚無的な笑みだけが淡く浮かんだ。__私が幼かった頃。お情けにも満たぬ金額で己の命が軽々しく売買されたあの頃、同じ様なかんばせをする少年少女に幾人も出会った。生き残っているのはもう一握りしか居ないけれど。その時を思い出させるから、子供と言うのは苦手なのだ。どうしようも無い感情のぶつけ所を探して彷徨う羽目になるからこそ。すう、と双眸を細めてから感情の伴わぬ平坦な声色にて。 )
…!
(目の前で最高級のベッドに沈み込む男は未だ齢18で、その両肩に背負う責務は如何程か計り知れない。こうして暗殺を目論む輩だって無尽蔵に居るだろうに、それらを一切思わせぬ王子然とした態度で日々を過ごしていた。この数ヶ月間、彼を見続けてそれに気付いた時は多少のやるせなさすら感じた。この男を暗殺し、父親の庇護にてぬくぬくと生きる依頼主の息子が何れはこの国の王になるのかと。その考えを読まれた様で、思わず息をはくりと飲んだ。一瞬視線が宙を彷徨い、我に返った様に再び目前の男へ瞳を遣って。暫しの思案を経て片膝をベッドに乗せると、音もなくシーツが沈み込んで行く。この部屋にもこの男にも似合わぬ汚れた真黒な手を彼の顔の横につくと、掠れる声で。 )
…そうだね。あの男より貴方のほうがよっぽど玉座が似合うよ、殿下。惜しむらくは貴方が先に私に依頼してくれなかった事だ。
(/ お気になさらないでください!私も誤字脱字あるかもしれませんから…!ネロくんの嫌味たらしさや諦めの滲んだ笑みを想像するだけで此方は呼吸困難になっておりますので…なにとぞ!なにとぞ!!私の方も返し難いものや分かりづらい場合はおっしゃって下さいね!
蹴ってと言われたのにお返事すみません!こちら蹴っていただいて大丈夫です! )
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