暗殺者ちゃん 2021-08-25 08:06:43 |
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( 王子の暗殺をしてくれないか。__一介の暗殺者に過ぎぬ己にその依頼が舞い込んだのは数ヶ月前のことだった。依頼主は王位継承権第二位を持つ男、その父親。自分の愛息子を王位継承兼第一位まで押し上げたいと願うその気持ちが、現王子の暗殺を望む所以となったのだろう。心情は察するに余りあるし、なにせ積まれた報酬額が他の依頼とは桁違いだった。そう言う訳で、数ヶ月程前からこの上なく大切な依頼をしくじることが無いよう、許される限りの時間を獲物の観察に費やしてきた。そして今日、彼が布団に潜り込んだその時分。御付きの者の目を盗み、そうっと部屋に忍び込む事に成功した。これはこの上無いチャンスだと逸る心をどうにか抑え込んで、努めて静かに呼吸を繰り返す。柔らかそうな金色の髪が数束に分かれ白いシーツに流れ落ち、灰色掛かった形良い双眸が今は閉じられている。一歩、また一歩と音を立てぬように近付いて、右手に携えたキレの良いナイフを振り上げると、彼の胸元を狙い振り下ろそうと、 )
…悪いね。安らかなまま逝ってもらうよ、殿下。
(/初回文出来上がりました!想定と異なる場合やこれじゃ返し辛いという場合は遠慮なく仰ってください!ロールについてはどのような形式でも問いませんので、綴りやすい文体にてどうぞ。へへへ。取り敢えずは私もこの辺りで一旦隠れちゃいますね!また後ほど背後が出てきますが、何卒よろしくお願いします!)
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