付喪神 2021-08-22 21:51:40 |
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>秋水
秋水…それが君の名かい?随分と切れ味の良さそうな名前だ。酒の肴に是非とも披露してもらいたいね(冴え冴えとした響きを味わうように繰り返し、つい床の間へと視線を引き付けられてしまう好奇心にささやかな冗談を織り交ぜて)
あぁ、有難う。幸い、社だけは昔のままだけれどね。コンクリートばかりの景色ではどうにも息が詰まってしまう(湯呑みを受け取り、苦笑混じりに語ると温かい茶を啜り。やがて身体が暖まると呼応するようにぱらぱらと雨が止み、西日差す縁側を名残惜しむ眼差しで眺め)
…おや、もう止んでしまったのか。仕方が無い、また日を改めて遊びに来るとしよう。今度は御礼に酒でも持ってくるよ。美味いお茶を有難う、秋水。(テーブルに湯呑みを置き、座り心地の良いソファから億劫そうに身体を起こすと挨拶を残し屋敷を後にして)
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