甘酸っぱい夏の思い出 * nl

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*クラスメイト4人の恋物語



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  • No.58 by 椎名 実月  2022-02-09 14:42:59 





> 藤堂くん

「 はぁ危なかった… 」
(結局昨日は彼とは別々に帰った。彼氏がいるんだから別にどうって事ないはずなのに、何でこんなにも惨めな気持ちになるんだろうか。幸せなはずなのに。__翌朝、よく眠れず案の定寝坊してしまい、ギリギリ間に合ったものの危なかった。学校に着く前からこんなにも疲れて、今日1日やっていけるかなぁ。なんてため息吐きながら電車内周辺を見渡すと彼の姿。昨日は気を利かせてくれた彼の為にも今度は己が気まづくならないようにしなきゃ。よし、と笑顔で小さく気合い入れ、彼に近づく。「 藤堂くんだぁ おはよ~! … 電車で勉強なんて、さすが藤堂くんだねぇ 」 彼の元に辿り着くと、手元の単語集を見て感心して。小テストの存在は忘れている様子。)


(/ ありがとうございます、ばっちぐーです! )



> 佐野くん

「 まあそこの説得力だけはあるんだよね…。 」
(よく言われる癖に反省はしないんだ、なんて呆れつつもその後の"思ってないと言わない"という言葉に頷いて上記述べ。確かに彼はバカがつくほど正直者だと思う。嘘をつきそうなタイプにも見えない。だからまぁ本当に感謝してくれてると今回は信じよう… 。そして、次に彼の口から放たれた言葉はあまりにもトゲだった。己が知っていても口には出さなかった真実を彼は容赦なく暴露してきたのだ。「 …… 。」何も言い返すことが出来ない。彼に言われなくても亮くんが他の女の人と遊んでいるのを知っていた。でも友達だって言い張るから、己はそれを信じるしかなかったし、信じたかった。彼になんて言い返そうか悩んでいると近くで亮くんと女の人の声が聞こえてくる。ああ、隠れなきゃ。と思いつつも、また女の人といるんだと思うと足に力が入らない。石みたいに固まってなんだこれ。 )




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