（再建/刀剣/特殊）ソノ刀、牙アリ

>26 黄泉さま

（息を吸う度に思考が白く濁り、目的にしかしがみつくものは無い、不安定なこの場で気を抜けと言う方が無理な話だと薄々自覚はあった。困ったように返事の代わりに眉尻を下げて、そっと示された位置へ腰を下ろせば聞き慣れた文系名刀の声と目の前に置かれた甘味、ぱっと顔をあげれば…政府の刀とは幾分か見目が違えど、美しい尊顔もそのままに淡い藤色の髪が揺れる。怯えるだけ無駄だ、そもそも敵だと判断するにも未だ早い）
＿＿ありがとうございます、お気遣いいただいて。近侍は…刀の名前を言うことは避けましょう、貴方様の刀と混同してしまうことは避けたいから
（ふわりと赤い瞳を細めて笑う、日陰に落ちた1枚の紅葉のように壊れそうな程に寂しく笑う。それから、目の前のお茶に手をつける前に…問に応える様に目を閉じて。この本丸の中に近侍がいるのは間違いない、気配でわかる。それなのに、歩いてきた廊下の先にも、この部屋の先にも、どうにもその居場所を特定できないのは何故なのか。本当なら…此処に踏み入った時点で分かってもおかしくは無いはずなのに）
気配は確かにするのです。それなのに、辿り切れないのは…何なのでしょう、己と同じ気を持っているのに、追おうとすると何か違うものに変化してしまって手が届かないのは＿＿近侍の方が、己から逃げているのかも分かりませんね

（/承知いたしました！ご配慮ありがとうございます！！この後の展開ですが、勝手に本丸内を娘が散策して良いものか…全てを知るまで鬼ごっこか、はたまた質問責めにして良いものか…と決めかねておりまして、ご希望のシチュなどございますでしょうか？？）