十人十色のアイドル達は

＞18

(自身の控え室にて。机上にノートを広げ、何やら図を書いては一人でぶつぶつと考え事。扉の開く音に反応して顔を上げ、入ってきた彼を視界に捉えるもそれが誰なのか全く分かっていない様子で)
ん、何だ？俺に用でもあんのか？

＞19

うるさ……っ！ねぇ何お前、なんで鍵持ってんの？勝手に入ってこないでよ。
(会議室にて。珍しく仕事の合間に空きが出来たので、次のお仕事開始まで自由待機……の筈だったのだが。突如室内に響き渡った大声に思わず耳を塞ぐ。明らかに不機嫌そうな表情でその声の主を見やると不信感丸出しで言葉を吐き)

＞20

え、大丈夫？無理しないでね。
(勘違いだということは伝わったらしいが、まだどこか疑問の残る彼女の様子。どうしたんだろう、と疑問符が脳内に浮かんだ疑問符は、次に彼女の口から発せられた言葉で消えていった。体調不良はよろしくない。今にも倒れてしまいそうな彼女の背中に手を添え、バランスを崩さないよう身体を支え。丁度今日は大きな仕事も無く、態々スタジオやらに出向く必要もない。勿論、新マネージャーである彼女に細かな雑用を押し付ける気もさらさら無く、今日一日は此処でゆっくりして貰えればという考えから声を掛けて)
俺はずっと此処にいるつもりだからさ、取り敢えずそこのソファー座って休みなよ。歩ける？

>23

ありがとうございます...本当に申し訳ないです...
( 初めましてで倒れそうになるマネージャーとはなんて頼りないのだろう。貧血も相まって支えてくれている手の大きさすらあまり感じられない。項垂れて顔も見ずにお礼を言ってしまった。失礼な態度ばかり取り続けてしまい泣きそうになる。その上に彼は優しい言葉をかけてくれるから目の奥がツンと痛かった。でもここで泣いてしまったら気持ち悪いと早々に引かれるに違いない。もう既にそう思われている可能性だって高いのだから。彼に支えられながらなんとかソファに辿り着く。覚束無い視界にぼんやりと彼が立っているのが見えた。思い出せば彼はこの防音室で作業をしていた。あの電子ピアノも彼のポケットからはみ出ていたイヤホンもその作業道具なのだろう。本当に申し訳ないことをしてしまった。もうどう謝れば良いかすら考えられない。でも今はこの場所に体を預け眠ってしまいたかった )

＞21

あっス。用つーか、えっと。
今日からマネージャーとして雇われました、皆本潤一です！よろしくお願いします！
(声の主に目を据え、後ろ手に扉を閉め。貴方の方に向き直り、姿勢を正して今度はしっかりと頭をさげ礼をし、自らの名前を述べて)

>22

「いやー、ごめんごめん。ノックくらいするべきだったねー。」

ごめんと言いながらも全く反省する様子を見せずに扉を閉めて彼の近くの椅子へ勢いよく座って、ニヤニヤしながら顔を向ける。

「実は今日から悠くんのマネージャーになる人いるんだけどさー？もちろん誰だか分かるよねー？」

＞24

大丈夫大丈夫、ここ鍵掛けちゃうから誰も入って来れないし。体調落ち着くまで寝ちゃっていいよ。頑張りすぎはよくないからね～。
(ソファまで彼女を付き添った後、防音室特有の分厚い扉に鍵を掛ける。作曲の様子を誰かに見られたくないということでは一切無く、ただ単純にこれから彼女が休みやすいようにという配慮であり。きっと彼女が体調を崩してしまったのは、慣れない場所にまだ身体が慣れていないせいもあるのだろう。電子ピアノ前に座り直すと、少しでもリラックスして貰えればと今度はヘッドホンを繋げず、小さな音でクラシックを弾き始め)

＞25

マネ……あー！わりわり、完全に抜けてたわ。
(確か事務所のお偉いさんから、近々マネージャーが来るだとかそんな話をされた気がする。相手の自己紹介でそれをハッキリ思い出すと、椅子から立ち上がって名乗り片手を差し出し)
俺は日下部恭也。宜しくな、潤一。

＞26

マネージャー来るのは聞いてた……けど嘘だろ、まさかお前が……！
(相手の言葉に表情が引きつりサーッと血の毛が引くのが分かる。まさかこの人物がマネージャーだと……？初対面での馴れ馴れしさや自身とのテンションの差に嫌悪感を抱いており)

＞28

あっ、一応連絡は行ってたんですね。良かったです。
あ、ハイ！よろしくお願いします！えっと…響也さん？で良いッスか？
(追い出されたらどうしようかと思ったが、貴方が考えていたより気さくで安心した表情で差し出された手を握り返して)

>29

「ピンポーン！大正解！」

椅子に座ったまま身を乗り出して笑顔で自分の顔に親指を向けながら自己紹介をする。

「アタシはユウハ・フォトロフね！ハッ、西条悠くんとユウハさんで悠ユウコンビだー！こりゃもう相棒って呼べる存在なのでは！？ということでアタシのことは気軽にユウハおねーさんとでも読んでね相棒！」

更にテンションを上げながら握手の代わりに拳を突き出す。

＞30

おう、好きに呼んでくれて構わねぇ。
(に、と歯を見せて笑った後、挨拶も済んだ所で自分の作業に戻ろうとする……が、ふと何か思い付いたかのように彼に向き直って)
潤一、今暇か？

＞31

絶対に嫌だ
(明らかに此方が嫌そうな態度を取っているというのに、めげずになお絡もうとするとは。彼女は自分の中の面倒くさい人物として即認定である。こういうタイプに一々構っていられないと、上記を吐き捨て無視を決め込むことにし)

＞33

「んもー、照れ屋さんだねぇー。」

拒否したあと無視をされても気にせずに横から覗き込んだりして会話しようとして、ハッとしたように自分のカバンを探り始める。

「ほら！コワクナイヨー！飛び込んできても良いんだよー！」

カバンから取り出したパーティ鼻眼鏡をつけて両手を広げて話しかける。

＞32

はい、なんの用事も無いっすけど？
あの…マネージャーって何すりゃ良いんですか？
(無事挨拶が済み安心するも、具体的な仕事内容がさっぱり分からず疑問を顔に表しながら貴方の方へ歩み寄り)

＞34

……子供扱いしないでよ、いちいち鬱陶しい。
(じと目で相手を一瞥した後、もう何を言っても通用しないだろうと割り切ったのか一つ大きな溜め息を吐く。幾ら新しいマネージャーが自分と合わないと言っても、採用したのは事務所の意向。次の仕事が始まる時間も近づいてきたため、ここで責め立てるのは諦めて次の現場のため荷物を整え)
お前さ、マネージャーならそんな馬鹿なことしてないでさっさと動いたらどうなの?僕これから仕事なんだけど。

＞35

そうか、なら良かった。マネージャーの仕事に関してはよく知らねぇんけど、俺としては色々とサポートしてくれりゃ嬉しいかな。
(相手からの返答を聞いて安心したように笑顔を見せる。特に仕事も頼まれていないようだし、ここは自分の用事に付き合って貰うことにする。さっきまで一人にらめっこしていた紙を見せて)
これ、次やる会場の全体図なんだけどよ、どういうテーマでいくか悩んでんだ。和のテイスト取り入れんのもアリだし、ロック1本で行くのもそれはそれでいいと思うんだよな。

>37


はぁ、なるほど…俺に出来ることなら頑張ります。
(実際はあまり理解出来ていないが、悟られないようにギュッと眉間に皺を寄せて。示されるがまま会場図に目を通せば軽く首を傾げながら)
こんなデカいところで…凄いっすね。んー…恭也さんがやりたいことすんのが1番なんじゃないですか？恭也さんの舞台じゃないですか。

＞38

まー、それはそうなんだけどよ、なんだかんだ俺のやりたい事ってやらして貰えてんだよな。(事務所から特に規制もないため、毎回ライブは自由にさせてもらっている。ただやりたいことをやると言ってもどこかマンネリ化してしまっているのは事実であり。そのため毎度毎度｢和｣だったり｢洋｣だったり何らかのテーマを掲げるようにしているのだが、今回はなかなかそのアイデアが出てこない。眉を八の字にして再び考え込み)
毎回似たような感じだとつまんねえだろ?なんかいいテーマでも思いつきゃいいんだけどな……。

>39
ふーん…ならいっそのこと普段と全然違うことやるのも良いかもしれないですね。例えばー…なんだろ？わかんねぇっすけど。
(反対方向に首を捻りギュッと眉を顰め無い脳みそを絞り出そうと)
…あーでも俺バンドのステージなんて文化祭くらいでしか見たこと無いし、なんも参考になんないっすね
(そもそも実際のライブには行ったことなどなく、プロに助言出来るものかとふっと肩の力を抜いて苦笑して)