爆豪勝己 2021-08-05 09:31:50 |
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テメェに言われなくても分かっとるわ、俺に指図すんなク/ソブ/ス!
( 自分たちが後を追ってきていることに気が付いた二人組が途中で二手に分かれてしまった。かといって易々と逃がすつもりはない、片方を捕まえたあと残りの1人を捕らえればいいだけの話だ。先ずは周りの客や店に危害を与えないうちに動きの早い細い奴から潰して、その後とろくさい奴にすぐ追い付いて潰す……頭を回転させ行動や軌道を想定しながら目の前を走る細い奴の後を追い掛けていると、そんな最中背後から聞こえてきた彼女の呼び声。デカイ奴は任せろだなんて偉そうなことを言っている。それが癪に触り反抗的な返事をしながらも、デカイ奴の方へと向かった彼女と一旦分かれ、細い奴を捕まえることに一先ず専念して )
……………観念しろやゴミが!
( 細い奴は盗んだカバンを胸の中に抱き込み周囲の客を蹴散らしながら逃げ続ける。しかし此方とて追いかけっこには自信しかない、個性を使わないままの素の脚力だけで少しずつ距離を縮めていく。公共の場で、特にショッピングモールのような密な空間で自身の個性を使うのはとても難しい、他の無害な人々をも爆破に巻き込み兼ねないからである。せめて開けた場所にさえ出られれば──
──暫くして辿り着いたのはガラス張りの天井から太陽の明かりが優しく差し込む憩いの広場。そこまで来て、このまま逃げ続けても埒が明かないと判断したらしい相手が突然此方を振り返り、手から何かネバネバしたものを飛ばしてきた。ヤツの個性だろうか、それをすんでのとのころで避けると漸く本領を発揮して )
気色悪ィもん飛ばしてきてんじゃねェぞ没個性が、くたばりやがれ!!
( 追いかけっこのおかげで上がった体温により弛んだ手のひらの汗腺。辺りを一瞥し、自身の近くに客が居ないのを確認すると、もはやどちらが悪人なのか分からない形相で口汚く罵りながら片手の手のひらを後ろに向けて爆風を起こし、その勢いで瞬時に相手の懐に入り込むと鳩尾を狙って思い切り拳叩き入れ )
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