魔法使い 2021-07-29 11:58:15 |
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珍しい依頼だね、僕の事を知りたいなんて。…どうぞ。
( ブレンドした茶葉の入った硝子のポットにお湯を注ぐとふわりと香りが立ち上る。外は暑かっただろうからアイスティーにしようと、透き通った飴色のお茶を氷の入ったグラスに注ぎ入れては氷の割れる涼しげな音と共に相手の前に置いて。まじないや薬の調合の依頼ではなく自分の事を知るためだけに話がしたいと訪れる客人は初めてで、真剣な眼差しを向ける相手を見て目を細めて笑うと自分も椅子を引いてテーブルに腰掛けて。悪戯や揶揄いなんかではない事はその表情や佇まいからも伝わってくるもので、頷くと了承して )
構わないよ、君の気が済むまで付き合おう。僕はリベリス、君の事は…なんと呼べば良いかな。
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