匿名 2021-07-19 18:27:24 |
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……。ではお言葉に甘えて、これからは一番に沖田さんを頼りにします。沖田さんに守ってもらえるなら、私、もう怖いもの無しですね(相手の口調に、何かしら納得のいっていないような響きが聴き取れて、日傘の留め具に落としていた視線を驚きの眼差しと共に上げ。勿論、それを不快に思ったなんていうことでは決してなくて、見ればその表情からも窺える相手の胸の内のモヤモヤの訳を知りたいが為、まあるい瞳で真っ直ぐに彼を見つめながら、語られる言葉に耳を傾けて。そうして最後まで聞き終えた時、そして相手の誇らしげな笑顔を目にした時、ほんの微かにではあるものの、求めていた答えに辿り着いたような気がして。と同時に心がほっこりと解れ、自分の方が歳上だからとか、相手は幕府のお役人様だからとか、そういった些細な、けれど絶対的だった線引きが良い意味で不確かになり、溶けそうなほどに柔らかな笑顔で返答をして)
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