セレン 2021-07-14 10:24:29 |
通報 |
────違う、違う、違う……ッ!僕は、ただ守りたかっただけなのに…っ(階段を下りて一階に差し掛かった瞬間、支配していたはずの身体が力無く座り込んでいく。隠すように両手で顔を覆う。手のひらに醜い笑顔の形を感じて、不安だけで震えが現れていたのじゃないのだと理解した。純粋にただ守りたい気持ちが、いつの間にか独占欲に変わってしまったようだった)……行かないと、おかゆがいいかな、食べやすいもの……(深呼吸をしながら立ち上がると少しだけ震えが止まった。最低限の食材しか入っていない冷蔵庫を見ながら、その中で作れるものを頭の中に思い浮かべると調理を始めて。作り終われば、鍋に入った卵のおかゆとおかゆにあう梅、さけ、ゆかり、それと器をお盆に乗せ、小さくため息を吐いた後彼女の部屋に向かって)稲葉さん、すみません遅くなりました……!(扉を二回ノックし開けると柔らかな声色で話しかけて)
(/遅くなってすみません……!)
トピック検索 |