セレン 2021-07-14 10:24:29 |
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……ぁ、稲葉さん、おはようございます、
(しばらく幸せに浸っていると貴方の体がわずかに跳ねる。そろそろ起きるのだろうか、起きた時貴方はどんな反応をするのだろうか。ふと、”こんなことをした僕に怯えてしまうのではないか…?”なんて考えが脳裏を掠める。途端、不安が体を支配した。動かなくなった体から一滴の汗が肌を滑っていく。よく考えてみれば当たり前、けれど先程までそんな考えはなかった。怖い。どうしようもなく貴方の事を見つめていれば、貴方の瞼がゆっくりと開いていく。段々と焦点のあっていく瞳を眺めながら、微かに震えの残る柔らかな声で言葉をかけた。体を起こす貴方から金属のぶつかる音が聞こえる。その動きで気道が塞がれたのか苦しそうにしている貴方。おかしい、彼女が怯えているのが目に入っているのに、心臓の鼓動がさらに早くなる。怖いけれど何かが違う感情に戸惑う。いつの間にか自身の口は弧を描き、ゆっくりと貴方の首元に手を伸ばしていって)
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