☆ 2021-07-01 18:33:10 |
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──っ、良かった、ハルカがそう言ってくれて。
( いちかばちかくらいの心持ちで突きつけた提案だったにも係わらず、期待以上に肯定的な返答を貰えたことに心の底から安堵して、返事を待つ間つい詰まらせていた息をほうっと吐き出す。更に彼女が後に続けたのは先程博士が目を覚ます際に聴き逃した言葉の続きにあたるもので、その真っ直ぐ健気な思いを受け取って胸がいっぱいになり、自分も同じ気持ちを抱いていることを伝えることでそれに応えたく、今度はしっかり顔を上げて相手と向き合ってから )
オレもハルカに今まであったこと聞いて欲しいし、それに…ハルカのこともっと知りたいって思ってる。全部あまさず話すからさ、オレにも教えてくれよ。カロス地方のこと、そこで学んで得たもの、それから出会ったポケモンたちのこと。時間はたっぷりあるんだし、これからお互いたくさん話していけばいいよな。
( ──博士の説明を聞く間、そしてハルカとの会話の間に興奮やら緊張やらでカラカラに乾いてしまった喉を冷たいミックスオレで潤し、そうして暫し待っていると、預けたポケモン図鑑のアップデートを無事終えたらしい博士が部屋に戻って来て、 )
「お待ちどうさま、二人とも!さあ出来たぞ、この最新版のポケモン図鑑なら、これからの冒険にだって充分対応出来るはずだよ。……はは、私から提案したこととはいえ、なんだか不思議なものだなぁ。再びこうしてこの図鑑を君たちに渡して、冒険の旅に送り出すことになるなんて。」
ありがとうございます、博士。……うわっ、なんだこれ、中が真っ白になってる!
( 白いトレーに載せた二つの図鑑をそれぞれ持ち主に返却した後、感慨深そうに呟いた博士の言葉を少し照れくさく感じながら、受け取ったばかりの図鑑を早速起動してみる。すると、つい先程までは過去にその中に収めたポケモンたちでほとんど埋められていた筈の一覧が、今や半分以上隙間だらけの空欄状態に。衝撃的な光景を目にしてつい素直に驚いてしまうと、予想通りのリアクションを得られた為か彼は何故か満足気な表情を浮かべている。夢中でパネルを下へ下へとスライドしていけば、さっき見た時には確かにNo.57を採番されていたマリルリの登録番号が、No.184へと変更されている事に気づいてピタリと指を止め。)
あれ……? 博士、これ。マリルリの番号が変わってるみたいですけど。
「おっ、気がついたかい!そう、そっちの新しい番号は全地方共通の登録番号だから、つまり君たちは全国対応版のポケモン図鑑を手に入れたということになる。──さあ、今度はその図鑑を埋める為の冒険だ。……とは言っても、あまり気負わず、まずは君たち自身がポケモンたちとの出会いを楽しんでくるといい。」
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