( 危惧していた通り、木から降りられなくなっているらしいと気が付けば、また少し表情が曇る。足が竦んでいる様子の彼女にこちらへ飛び込めというのも酷かと辺りを見回すも、特に使えそうなものも見当たらない。木の幹を下から上へと眺めれば、覚悟を決めたように瞳に力を宿し、しかし彼女へは普段通りの穏やかな笑みを向けて )ノア、そこでもう少しだけ待ってて。