もう何連勤めか分からん…せめて今日は定時退社をもぎ取ろうと決意したというのにあんのハゲ課長…(ぶつぶつと文句を垂れながらも平素より早めに帰路につくことが叶った夜、少し先に見慣れた彼女の後ろ姿が目に止まり恐る恐る声を掛け)…い、苺花さん…?偶然ですね…今お帰りですか。 俺を呼んでいただきありがとうございます。す、素敵な女性とお会いできて恐縮で…(深々頭下げ)今後とも宜しくお願いいたします。俺が名前呼びなど僭越でしかありませんが他に希望などあればいつでも仰ってくださればと…。