「じゃあってなんだよ、物好きな奴だな。俺は殊更教える事もないな…其れに時間ないんだ。」 好きな人、と言うがどうせ憧憬の類いだろうと事を片して、自身の事も教えてと述べ首を傾げられ、別に切羽詰まっている訳でもないが誤魔化して踵を返し、足を進め。