櫁矢 結歌 2021-05-16 18:22:47 |
通報 |
あ……はい!
(ガチャ、と扉が開く音がし、俯いていた顔を上げれば、甚平を着た若い男が目に入る。ワンテンポ反応が遅れてしまったものの、招かれるまま、新しい住居に足を踏み入れた。靴を脱ぎ、掃除の行き届いた棚に置く。そのまま自分の部屋へと歩き出そうとするが、思いとどまり、彼の方を向く)
あの……ありがとうございます。良かったらこれ……
(ぺこり、と腰を折りお礼を言い、菓子折りを渡す。窓から見えたのかは解らないが、声をかけてくれなければ下手をすれば一時間はあそこにいたかもしれない。感謝の気持ちを籠めて手渡した。)
トピック検索 |