銀色の縁 ／ 〆　

はは、オニーサンが優しい人でよかった。飯も楽しみにしてます。
(変わった性癖の持ち主でもましてや警察でも無いのにわざわざ“特注の手錠”を常備している探偵様には色々とインタビューしたくなってしまうが、早々に性格の悪さを露呈するわけにはいかない。そっか、と軽く笑うだけに留め手を引かれがまま、大人しく相手に着いていき。リビングに入るや否やマリンブルーの瞳をパッと輝かせ初めて来る他人の部屋に興味津々…なように見えてその実、部屋の中に人命を奪える、もしくは鎖を壊せる物はないか探しているだけ。一頻り部屋を見渡した後、チョコレートのように甘そうな瞳と目が合うと「広いし綺麗だね、俺の部屋と大違い。…ねえ、見せたくない部屋は入らないからさ部屋、案内してよ」と先程まで血に塗れていたとは思えない明るく穏やかな声で部屋の案内を頼み、)