よ、良かった…! 俺もやだよ、 (彼が断らなかったら、自分が全力でやっぱりやめようと彼を止めているところだった。先程までの、どこか覚悟を決めたような表情から一変、彼の言葉に安心したのかほ、と柔らかい笑顔を浮かべて封筒を鞄にしまい。わざわざ金を用意してまで、彼を止めたかった。自分の行動で混乱を起こしている彼に眉を下げながら「ごめんね、こんな風に止めてさ」と、ふたたび彼の手を優しく掴もうと手を伸ばし、)