どこかの兄弟 2021-04-20 18:36:39 |
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>>>>オリヴィア様
……ん、
( 差し込む光は陽気な昼のものではなく、穏やかな夕のものへと変化していた。どうやら自身も寝てしまっていたらしい───目を開ければ上体を起こした彼女の姿が目に入り、無事目覚めたらしいことを知る。「 起きたんだな……俺も寝てたみたいだが。 」当たり前のことを繰り返すのは寝起きで頭が回っていないからだろうか。何をすべきかわからずちらちらとこちらをうかがう視線に答えるように机の横のクローシュを取って、「 腹が空いただろ。とりあえず飯と水用意したから食べろ 」と、サンドイッチとカップを指さして。「 遠慮するなよ。……また倒れられちゃ堪んねぇし、毒なんて入ってない。 」言うが早いか四つ並んだサンドイッチの一つをつまみ、自身の口に放り込んで。「 いらねえなら押し込むぞ 」咀嚼を終えたならぶっきらぼうに言い放ち、ぐっと伸びをしてはあくびを堪え )
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