名無しさん 2021-04-19 19:31:40 |
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……入れ。
(それから少しの間森を進むとレンガ造りの家が見えてくる。愛しの我が家、一人暮らしにしてはかなり大きく、年季の入った一軒家であり。入り口のドア前へと到着すると胸元の裏ポケットから金色の鍵を取り出し、鍵穴へと差し込んで。かちゃりと鍵の開く音を周りに響かせ、そのまま扉を開くと後ろを振り向き上記を一言。感情の読み取れない声色で短く言い放つと自分は中へと入っていき、目深に被っていたフードを脱ぎ去る。ワックスか何かできっちり整えられていた銀髪をくしゃくしゃ手櫛で崩すと、二本の赤黒く小さな角が露になり。床に本やら資料が散らばっており、机には分厚い本が山のように積み上がっている室内は、お世辞にも綺麗とは言えない。付けていた眼鏡を外すと、机上の微かに空いているスペースへ無造作に置く。外行きでない″いつもの格好″に戻ったところで、先程購入した彼女へと向き直って)
腹は減ってないか?体調は?
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