名無しさん 2021-04-19 19:31:40 |
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(きらきらと輝く日の光が、街中を歩く己を照らす。実に鬱陶しい。普段ならこんな天気の日に外出なんて絶対にしないのだが、如何せん主食である血液が切れてしまったのだから仕方がなく。予備として残しておいた瓶詰めされた兎の血液も今朝の食事で飲み干してしまったし、文字書きという職業柄か、一度食事を抜くと頭の回転が鈍って思うように仕事が進まない。何故こんな日に限って…、もっと買いだめをしておけば…等後悔の念が脳内を駆け巡る中、今も尚降り注ぐ日差しを避けるようにフードを深く被り直した。
いつも血液を調達している店へと向かう途中、耳に届いた商人の呼び込みにふと足を止める。どうやら奴隷商の連中らしく、その数メートル先にある大小様々な檻も一緒に視界に写り込み。立ち止まってしまったことがきっかけか、案の定客引きの一人に捕まり、半ば強制的に檻の直ぐ近くまで連れてこられる。その商品達に一通り目を通した後で適当な理由を付けて帰ろうか、なんて思考を巡らせながら檻の中へと視線を向け。生きる希望を失くして絶望に直面している者、どうにかして此処から逃げ出そうと反抗して威嚇する者、その反応の多様さに何処か面白味を感じつつ、それぞれの檻の前を通る。獣人や幻獣、どれも見慣れたような種族が並ぶ中、とある檻に惹かれて立ち止まって。檻に貼り付けられている値段のプレート上には″エルフ″の文字。エルフの血…、その希少性、血液不足のこの状況。決断するのにそう時間は掛からなかった。じぃっと檻の中の彼女を見つめた後、奴隷商人に声を掛け。暫くすれば彼女を取り囲む重たい鉄の扉が開かれることだろう、)
(/絡みにくいなんてとんでもない!此方こそかなりの長文ロルになってしまって読みにくい分かりにくい等ありましたら申し訳御座いません…!此方の苦手ロルはありませんので背後様のお好きなように書いて頂けたらと!逆に背後様の苦手なロルが御座いましたら仰って頂けると幸いです。)
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