2021-04-15 01:53:35 |
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>37 香澄先輩
( 気付いたら眠りに落ちていたらしい。目を覚ますとそこはいつもの教室で、しかし空が暗くなっていることに驚いた。授業で当てられるのがわかっているから、と予習復習に力を入れたのがその理由なのだろう。取り敢えず帰ろう。戸締まりをして職員室へと鍵を届けてから、ぱたぱたと階段を降りる。しんと静まりかえった廊下はどこか物悲しい。普段たくさんの生徒で賑わい、騒がしいせいだろうか。何となくしんみりしながら昇降口へ。靴を履き替えたところで折り畳み傘をばさりと広げる。白いフリル付きのそれは、雨の前では霞んでしまいそうだ。ふと振り返ると、そこにいたのは見知った先輩の姿で。此処で無視するほど薄情ではない。茶目っ気たっぷりの笑みを浮かべて声を掛けてみて )
せーんぱい。良かったら、一緒に入ります?
>39 紫弦先輩
はいっ。私がいつも行くカフェ、いちごタルトがすっごく美味しいんです。紅茶と一緒だと絶品なんですよ!
( ぱたぱたと駆け寄ると、心の中でガッツポーズ。何もないまま一人でいるより、誰かといた方がずっと楽しいのだから。笑顔でおすすめの場所について語りながら、ゆったりと歩みを進めようか。「紫弦先輩は、珈琲と紅茶ならどっちが好きですか?珈琲が美味しいところは、シフォンケーキが絶品なんです!」人差し指をぴんと立てて、ゆるゆると左右に振ってみせる。どちらも好きな場所であり、どちらに行くとしても楽しそうで。彼女へと選択を委ねてみるのもひとつの手だろう )
──
有り難う御座いますっ。えへへ、嬉しいです。私だけが覚えているのも悲しいし、上手く隠すのは得意じゃないから……幼い頃に仲良くしてた「しいちゃん」とまた会えないかなって、あゆの方も密かに探しているってことにしようかなと思ってます。じゃあ、改めて宜しくお願いしますね、先輩。こっちは返信不要です!
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