匿名さん 2021-04-02 09:35:40 |
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──、……ッ!
(久しく触れていなかった口内に広がる血液の筆舌に尽くし難い甘露な味わいに夢中になり、あれほど遠慮して葛藤していたことがまるで夢幻かのように相手のことなどまるで慮る様子もなく突き立てた牙と破れた皮膚の隙間から次々と滲み出てくる赤い血に舌鼓を打つこと暫く。時間にすれば相手に覆い被さること約数分、ようやっと吸血鬼としての空腹が満たされ徐々に衝動が収まっていけばそこでハッと我に帰り、自身の背中を撫でる優しい掌の感触に気付くなり首筋から唇を離して相手を見下ろし、己のしでかした失態を早々に自覚しては眉尻を下げ慌てた様子で)
……あっ。わ、わた、私……その、ごめんなさい、シエテ様!い、痛かったですよね……
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