匿名さん 2021-04-02 09:35:40 |
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……っ!
(青年の呼び掛けに応じて新たに姿を現したのは綺麗な執事服に身を包んだ老紳士であり、主人だけでなく使用人でさえ気品溢れる様相であることに益々ボロボロな身なりの己はこの場に相応しくないのではないかと肩身の狭さを感じていた矢先、相手による紹介を受けてこちらに値踏みするような眼差しを向けられてしまうと今直ぐここから追い出されてしまうのではないかという恐怖感に支配され、顔を逸らし俯いて縮こまり。けれど老執事はそんな自身の憂慮を払拭するかのように意思の確認を穏やかに投げ掛けてきて、驚愕に何度か目を瞬かせては顔を上げて紳士を見上げ、ひしと強く相手の服を掴みつつ緊張した面持ちながらもこくりと頷いてみせ)
あ、あの、私……学もないし、教養もない貧しい生まれだけれど……一生懸命働くので、どうか、このお屋敷に置いてくださると嬉しいです。
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