匿名さん 2021-04-02 09:35:40 |
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えっ……、え?お、お屋敷に……?
(相手と馬のやり取りを眺めていると彼らの間には並々ならぬ絆があるのだなと不思議な気持ちになると同時にそのような関係を築くことが出来る環境にある青年を少し羨ましくも感じていたところ、不意に意を決した相手が発した言葉に目を白黒させて。そのあまりに突拍子もない提案は当事者である筈の己を抜きにして主人と付き人の間で半ば決定事項となったらしく、戸惑いを露に二人を交互に見ていたものの目の前に跨り直した相手がその広く逞しい背中に掴まるよう促してくれば出会ったばかりの人間、それも異性に触れるという事実に幾らか躊躇いを覚え逡巡した後、先程馬に揺られて不安定だったことを思い出しては背に腹は変えられぬとばかりに両手を伸ばして腰にしがみつき、片頬を背中に押し付けて)
あの、その、えっと……し、失礼しますっ!
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