△ 2021-03-29 01:55:20 |
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(暖かな太陽の光に誘われるまま外に出る。珍しく今日は目がパッチリと冴えて特にすることも無かった。一人で外出するのは久しぶりだ、彼はあまりいい顔をしないだろうがこの陽気で地下に籠っておくのは何となく勿体ないように思えたしいざと言う時は小さな僕専用の護衛もいる。そのまま公園にたどり着いて空いていたベンチに座る。ぽかぽかとした温かさは心地よくて気の抜けた息が洩れた。事務所で入れてきた紅茶と行きつけのパン屋のパンといつもの本、これだけ揃えば日向ぼっこセットの完成だ。柔らかな日差しに包まれながら本を開く。さて彼が探しに来るのは何時になるだろうか、そんな予想を立てながらも意識を集中させていった。)
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