△ 2021-03-29 01:55:20 |
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(起き上がるには面倒で、眠るには睡眠を取りすぎていて中途半端な微睡みの中にいた。ソファーを独占するように横になっているとそこに近付く足音一つ。まぶたは閉じていたけど直ぐにそれが彼だと気付いた。顔に影が落ちる。きっと顔を覗き込もうとしているのだろう。だが声は掛からない。いつもなら起こす為に声がかかるのに。直ぐに目を開くことだって出来たが自分が寝ている時の彼の様子が気になって狸寝入りすることにした。そのまま観察するような視線を何となく感じていると何かが近付く気配がする。それは自らの前髪に触れて軽く払うように動いた。顔を隠す物がなくなるとより見られている感じがしてつい表情が出そうになるのを必死に堪える。そのまま彼の指先はおでこから頬、顎を撫でていき何だか擽ったい。そのまま好きにさせているとまた深く影が落ちて、同時に唇に柔らかな感触が触れた。思わぬことについ目を開いてしまうとニヤリと笑った彼がこちらを見つめていた。「寝たふりしてんのバレバレだぞ」なんて言うものだから顔に熱が登り始めた)
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