異能世界でぼくらは生きる-セカイはまだ終わってすらいない-（いのぼくのキャラと版権キャラのなりきりストーリー）

エレメイル「………」

紫炎「慌ただしいですねぇ……(走り去っていくヴェノムを見送る)」
???「あぁ、全くもって騒がしいな(いつの間にか紫炎の書斎机の上に灰髪の青年が座っている)」
紫炎「…………おっと？いつの間に……」
???「あぁ、失敬(床に降りるとエレメイルと紫炎に向き直る)」

エレメイル「…誰？」

紫炎「彼がヴェノムが連れてきた刑務所タルタリアの【特級犯罪者】〝アルト〟______」
アルト「一つ訂正しておこう、私は犯罪者ではない！人類が私の知性に恐れ慄いて地下最下層の檻の中にぶち込んだだけだからな？まぁ不便だったが一番安全っちゃ安全だったがな！！」
紫炎「……とまぁ、このような方です」

エレメイル「…はぁ…うるさいな」

アルト「なんだと？煩いだ？」
紫炎「あー、はいはい、声のボリューム落としていただいて……」
アルト「アンタまで……まぁいい、皇帝陛下の仰ることだ聞き入れよう」
紫炎「随分素直ですね？」
アルト「あの狭苦しい檻の中から出してもらったんだ、それに提示された待遇も悪かない……ならば経緯を払うべきだと下働き精神が出ているもんでねぇ…………他の連中と群れる気は無いがアンタには忠誠を誓ってもいいぞ？少なくとも遠い銀河を揺蕩ってる無知無能な白痴の王よりかはずっと面白そうだからなぁ……というわけで仲良くしようじゃないか【第一の魔獣】」

エレメイル「！…好きにすれば、私は興味無いから」

アルト「冷めてるなぁ……まぁいい、私も興味のある分野以外どうでもいいからな、ははは！」

エレメイル「…ウザイな…(ボソリと小声で呟く)」

ヒカリ「(みのりと電話している)えっ、バーチャルシンガーがこっちの世界に来てる！？」
みのり『そうなの、私の所にはミクちゃんとリンちゃんが来てるんだけど…私の友達にも確認したら、他の子の所にも来てるらしくって』
ヒカリ「わかった、今からそっち向かうよ！出来る限り、他の人にはバレないように人目は避けて！それと、何かあったら直ぐに連絡して！」
みのり『うん！わかったよ！じゃあまた後で！(電話を切る)』
ヒカリ「っ…バーチャルシンガーがこっちの世界に来るなんて…！」

シャネル「な、何が起きてるんでしょう……(あわあわしている)」

ヒカリ「とにかく、今はみのりちゃん達と合流しましょう！メイも行くよ！」
メイ「あ、ちょっと待ってよ！行くよムム！」
ムム「ムー！(帽子に姿を変え、メイの頭の上に乗る)」

シャネル「わ、わかりました！(ついて行く)」

雪「(抹茶アイスが乗ったスイーツクレープを食べながら街中を眺めている)始まっちゃったねー、スカーレットちゃんの侵攻。もうちょいこの世界を堪能させてくれてもいいんじゃないの？スカーレットちゃん、もしや短気かぁ？」

火澄「(耳がピクリとなる)……嫌な感じがするなぁ」
バハル「あ？…あぁ、確かに」


戒「……まずいことになってきましたね(眉を顰める扇子を扇ぐ)」

雪「…それで、グリード君は私のストーカーですか？」
グリード「(雪の隣に居り、黒いパーカーでフードを被って顔を隠している)誰が好き好んでお前のストーカーをするか。自惚れるなよ、FOX」
雪「あら怖い怖い。というか、こんな所に居ていいんですか？今アディ君が居ないからいいものを、貴方は聖風君の警告を無視してシェリダー君を自爆させようとした。感情の芽生えたアディ君が来れば、きっと問答無用で殺しにくると思いますけど」
グリード「たかが機械人形が俺を殺すだと？戯言だな。機械に感情など必要ない、俺は道具として正しい使い方をしただけだ」
雪「…あぁ、そうですか(右手に氷のクローを作り出し、グリードの首に当てる)そういうとこが初めて会った時から大嫌いなんですよ、グリード君。感情が無くて道具としてでしか生きて行けないのは貴方の方でしょ？あの2人の方が余っ程人間らしいですよ。あの2人をお前と一緒にするなよ、機械人間が(声のトーンが低くなりグリードを睨みつける)」
グリード「…俺に刃を向ける意味がわかっているのか、FOX。この前の決着を、今ここで付けてやろうか？(密かに拳銃を作り出し、雪を睨み返す)」

聖風「はーい、ストーーーップ～～！(いつの間にかそこにおり間に滑り込む)ちょっとちょっとー、だから簡単にどんパチしないでくれるー？」

グリード「聖風…お前…」
雪「聖風君…はぁ…すいません、街中なのを忘れてましたね(氷のクローを消す)」

聖風「素直でよろしい……それより朗報だか悲報だか分かんないけどお伝え～……天界支配派のアナスタシアがレオン・ルシュール殺害に成功したよ」

雪「！」
グリード「ようやくか…やるならさっさとやればいいものを」