吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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君に伝える必要が無かったからだよ。僕が誰とどう関係を持っていようと、君に探られる筋合いは無い。
(彼女が自分を探しているとわかった上で、相手は自分との関係について口を割らないでいてくれたのだと、彼女の言葉で自分を守ろうとしてくれた相手の優しさを知る。今や赤の他人である彼女に関係性を明かす必要もなければ、探られる理由もない。相手の判断は正しいと言いながら、万が一にも彼女が相手に危害を加える事がないように警戒心を露わにして。恋人との間に何かあったのだろうが、今の自分には関係のない事。自分の他にも元恋人は大勢いる筈で、そちらを当たって欲しいと告げて。彼女の望むような手助けは出来ないし、するつもりもない。自分の中で彼女は既に過去の記憶のひとつでしかないのだと言って。)
──イザベラ。何があってこの街に戻ってきたのかは知らないけど、当たるなら他を当たって欲しい。僕は君の役には立てない。昔のような関係に戻りたいと思った事も無い。
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