吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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(日中も動く気が起きずにベッドに潜り込んだまま、微睡んでは目を覚ましてという事を何度も繰り返しているうちに日が沈み。やがて月が空に輝き始めた頃には昨晩から感じていた渇きは抗いようのない強いものになっていて。漸く起き出して煙草を一本吸うと、少ししてコートを羽織り外へ出る。夜にも関わらず地面に影が落ちるほどの明るい月、今夜は他の吸血鬼達も本能のままに狩りを行い、ハンターも殺気だって居る事だろう。
そんな事を思いながらも渇きを満たすべく足を伸ばしたのは、Barのある中央ではなく東側のエリア。早く血を口にしたくて堪らず、店の女性だろうか、声を掛けてきた女性に微笑みかけその腰へと腕を回すと思わせぶりな言葉を並べて自然な動作で路地裏へと誘う。そのまま暗がりで耳元に口付けを落とすと、次の瞬間には首筋に顔を埋めるようにして鋭い牙を突き立てて。)
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