吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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──やぁ、遅かったね。…お疲れ様。
(彼に会う前と同じように、一人カウンターでカクテルを楽しみながら時折マスターと話をしていると、来客を知らせるドアベルの音と風に乗って感じた血の匂い。いつもより濃いそれに、任務帰りの彼だという事はすぐに分かり、隣に座った相手に声を掛けて。普段よりも疲労の色濃く浮かぶ表情、コートも幾分汚れているようで、暖かいカクテルを頼む様子を見ても今晩の任務は大変なものだったのだろう。更には僅かに人間の血の匂いも混じっている事を思えば、やり合ったのは吸血鬼とだけでは無さそうだと察して。ホットワインを口にして深々と息を吐く相手の背中に手をやり労わるように軽くさすってやりながら、彼は喫煙者かどうか分からなかったが疲労で沈んだ気持ちが少しは落ち着くだろうかと自分の煙草を勧めて。)
…煙草、いる?少し気分が落ち着くかもしれない、
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ありがとうございます!
クラウスと一緒に少しずつ知っていければと思いますので、婚約者の詳細に関してはお任せします!
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