(下らない冗談を言い合いながら2人で歩く夜道は心地が良い。血腥い事件が頻発する夜の街、お互いにその当事者ではあるが、今夜は静かで心持ちも穏やかだった。相手と密着しながらも彼はそれを振り解くこともせず静かに月を見上げていて、それが嬉しくてアルコールも手伝って上機嫌で。相手と別れる道まで来ると肩を組んでいた腕を離した事で距離が離れると相手を見つめて軽く手を上げて。) ──じゃあ、また。