──良いよ、元に戻してあげる。 (相手に額を弾かれても、彼の反応が面白くてクスクスと笑ってしまう。甘い言葉を受けて溶けてしまうなんて、初心な少女のような返事が彼から返ってきた事も可愛らしくて、同時にこんな些細な冗談めかしたやり取りすら幸せな時間になってしまうのだから面白いものだと、ふと考える。ずっとこんな穏やかな時間が続けば良い、とも。無責任に頷きつつ口約束を済ませてはグラスを煽り。)