吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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(不意に相手の手が伸びてきて、優しい手付きで髪を耳に掛けられると驚いて相手と視線を重ねて。温かい体温が肌に触れ、普段は髪で隠れている耳元に風を感じる。満月の夜、自分の瞳がこの石のように紅く染まる事を彼は知らない。それでも、優しい目で此方を見つめる相手に自分といる時間が心地よいと言われれば思わず表情を綻ばせて。照れているのを知られたくなくて、いつものように冗談めかした返事を返しつつも僅かに耳元を赤く染めていて。)
──…僕の事、口説こうとしてる?
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