夜が明けるその前に　（〆.）

承知いたしました！ありがとうございます、そう言って頂けると心置きなく小説ロルも使用できます。場合によって長かったり短かったり差があるかもしれませんが、お付き合いください…！
初回ありがとうございます。こちらこそこれからよろしくお願いいたします！


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（日が暮れた時間帯に訪れたそのBarで、いつもと同じカウンター席に腰を下ろして煙草に火を点けると紫煙がゆらりと宙に立ち上り、それを溶かすように軽く息を吐いて。モスコミュールを頼み、グラスの中で氷を回しながら時折カクテルに口を付けつつ煙草の側面を灰皿で叩くようにして灰を落として。不意に響いた来店を知らせるドアベルの音に視線を上げると、外の闇を纏って店に入ってきたのは、見慣れた特務機関のコートに身を包んだハンターの男。自分と同種族の者であればなるべく同じ空間に居たくない人物の筈だったが、一瞥しただけで手許のグラスに視線を落として。月の暗い今日のような夜は吸血鬼も活発には活動していないだろうと思いつつ、少しして相手がカクテルを半分程飲んだ頃合いに落ち着いた口調で声を掛けては、緩く首を傾げて尋ね。）

──今夜は静かだね、…任務の帰り？