吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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僕じゃない…彼が、引き戻してくれたんだ。──イザベラ、もうこんな事はやめよう。僕は君の元には戻れないし、君が追っているのは過去の僕だ。…この街にはもう居ない方が良い。これが最後の忠告だ。
(倉庫の物陰から姿を表すと、未だ冷たい月明かりの降り注ぐ中相手と対峙して紅く染まった瞳で相手を見据えて。相手の策略にはまり本能のままに彼を襲った自分を引き戻してくれたのは彼だった、自分は何もしていないと首を振って。相手がこの街にやってきてから何度も吸血鬼に戻れと、昔のように本能のままに冷酷に生きる存在に戻れと言われてきたが、彼がいて自分を大切にしてくれている以上戻る事は二度と無いと断言できた。例え飢え渇きに苦しむ事になったとしても自分は彼と生きる道を選ぶ。相手を見据えるその瞳に怒りは無く、ただ真っ直ぐに見つめて静かにこの街を出て行くよう告げて。)
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