吸血鬼 2021-03-16 10:45:12 |
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──あら、ダメよ。貴方が此処を去るなら、飢えた吸血鬼の元に彼を放り込むわ。
(クラウスが口を開くよりも前に、相手の言葉を聞いて肩を竦めると彼を此処から逃げられないよう釘を刺し。雲一つない明るい満月の光が倉庫の高窓から差し込み青い瞳を照らしていて、既に渇きが酷いのか辛そうに眉を寄せて。「…テオを解放してくれ、僕たちのいざこざに巻き込む必要はないだろう」と口を開いたものの、既にイザベラは話し合いでの解決に持ち込む気もなく相手に近づくと、手にしていたナイフを相手の首元に当て静かに引いて。傷はそれ程深くはないものの太い血管の通る首からは血が少しずつ溢れ始め、手に着いたそれを舐めると「後はお二人で楽しんで」と笑みを浮かべ2人を残して倉庫を出て行き。)
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