レンタルカレシ 2021-03-10 11:07:54 |
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ッ………っ、肋っ……。……ま、そうだねぇ。今日ばっかりは弟扱いすんのも野暮ってもんだな。お前の好きなとこ今日1日付き合ってやるよ、カラ松くん?(拒絶されなかったことに喜んでいるのか、これから始まる時間に喜んでいるのか、それともその両方かは定かではないが流暢に喋りだした相手に肋の骨がミシミシと軋む音が身体中に響き渡るのを必死に耐える。が、喋り倒していたにも関わらず、相手の唇がその単語を紡ぎ出しづらそうにしながらわざわざ片手を顔にやるのを見て、如何に相手が本気なのかを感じとっては……やはり嫌悪感はない。むしろ好意を向けられることは兄離されるよりは嬉しいまでもあるが。これ、しっかりしてやらないとこいつがゆくゆくは大変なことになるな。と心のうちでもう一度覚悟を決める。何れお金が尽きたり兄弟にバレたりした時にこいつなら気がつけるはずだし戻れるだけの兄弟愛はあるさと吹っ切れば、組んでいる肩をゆっくりと解きながら相手の腕を滑りそのままぎゅっと手のひらを指を交差して組むように握ってしまうと相手をリードするかのようにスタバァの方角へ半身向けながらサングラスで隠れたままの相手の目をじっと見つめながら柔らかく笑み零し。)
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