猗窩座 2021-03-06 09:21:59 ID:35ffca745 |
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それは良かった、人間は死ぬまで学習し成長出来る生き物だ、日々鍛錬を積み重ねればそれだけ自分を豊かにしてくれるぞ。_____うむ!この豊かな米の香り間違い無く本物だ。乾杯!
(胸元を掴む仕草に眉を下げ柔く静かに微笑み、手にしていたグラスを離しテーブルへ。己の言葉に嘘偽りは無いと証明するように篤実な話をする前は両腕は膝の上に置く。普段ならば真っ直ぐと相手へ視線を向けるが、これ以上は”ザワザワ”とやらが彼の胸の内を支配しかねないとゆっくりと瞬きをする事で彼の逃げ道を作りながら静かなる助言を。素直で無い父はあまり褒めてはくれなかったが、だからこそ人から肯定される事が何より励みになるという事も知っていて、彼の生い立ちを知っている己が出来る事といえばこうして言葉を投げかけてやる事しか無く。同志のような兄のような、その様な感覚で共に酒を嗜むまで成長した彼の姿をもう一度瞳を開く事で再確認し。猪口に注がれ行く無色透明の液体、ほんの数滴からでも純米の香りは鼻腔を擽る。舌鼓を打ち、猪口を揺らして円形に外側へと波打つ美しい液体を目でも楽しみながら、コツンと陶器のぶつかり合う音を立てて乾杯をし、くっと喉奥へと滑らせていく。一口で喉から胃へと流れていくと鼻から純米の香りが抜けていき、嫌な後味を残さずさっぱりとした味わい。キリュールやカクテルなどとはまた違った満足感に自然と吐息が溢れる。腹部の方からぽかぽかとした心地良い熱が生まれ、一口、二口と進めていく内に更に血流が良くなり薄らと頬を染め。時間は有限ではないがこの時ばかりは至福のひと時が永遠になる事を期待してしまう。)
_______…もうこんな時間か。起きているか?
(気が付けば時刻は深夜を廻っており、酒に強い己は好きなだけ楽しんでいた様だが彼はどうだろうか。眼前に座る彼の頭を小突き、意識を確認して)
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