猗窩座 2021-03-06 09:21:59 ID:35ffca745 |
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ッく………美味い、沁みるなぁ…!(グラスのぶつかる軽やかな音と彼の明朗な掛け声に合わせてシュワシュワと爽やかな音を立てる酒を口へ。アルコール度数の高い其れも心地良い酩酊感が直ぐに疲れを薄めてくれるが、炭酸の泡が弾ける清涼感のある此れも引けを取らず癒しをくれる。喉を甘やかに刺激する冷えた酒を彼に負けじと喉を鳴らして煽れば、浸る至福の瞬間に眉を寄せ吐息と共に低く唸りを零して。彼の丁重で豪快な挨拶の陰でそっと手を合わせ 戴きます、と声にしては箸を取り味噌汁の椀を掌で包む様に持ち上げたものの視線はじっと料理を挟んだ向かいの男の様子を伺ったまま。己が作った料理が口に運ばれていく様、そして、その料理を口にした当人の表情が明るく綻ぶのを琥珀の瞳に映せば思わずしたり顔。きゅう、と引き上がる口角に緩り細められる双眸、至極満足げに悠然と微笑んで)
ふふ、そうだろう?美味いだろう、当たり前だ、お前のそれが聞きたくて腕を振るった。美味くない筈がない。……ただ杏寿郎、もう少し声を落とせ。苦情が来てしまう。
(味噌汁を一口啜って、味噌と出汁の旨味をたっぷりその身に吸い込んだ薩摩芋を口にすれば、ほろほろと舌の上で解け行く。うん、美味い。料理の出来に自身も満足げに頷いて、再び味噌汁を静かに啜るも、軈てくすくすと肩を揺らせば思わず彼を嗜めるものの満更でもなく声音は穏やか。どの料理よりも、彼の素直な反応を一番の御菜に皿が空になる頃には胸も腹も満たされていて、箸置きに箸を落ち着けて気の利いた彼の酌に合わせグラスに手を添え傾けて)
すまん、有難う。…なんだ、もう空けたか?もう一本持って来ようか。まだ飲むだろう?
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