猗窩座 2021-03-06 09:21:59 ID:35ffca745 |
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そうか、もう来年には千寿郎も受験生か。――ふふ、安心しろ心からの褒め言葉だ。今でこそ洗練されて凛とした顔立ちも…見てみろ、この桃色に熟れた頬、美味そうじゃないか。
(上京間際、件の弟から‘兄が心配で’と眉と一緒に頭を下げられたものだから連絡先を交換して以降 偶にやり取りを交わす仲だが、幼い頃から顔を見ていた彼ももうそんな歳かと時の流れに柔く相貌を細め。彼の言葉に耳を傾けつつ、一つ一つの写真に目を落とし 己の知る幼く懐かしい顔やその場面に眉を下げ、兄弟や家族で映る素朴な仲睦まじい其れから此方にも齎される温かさに「良い写真だ」と呟きを落としページを捲って。ふと、横から注がれる熱気さえ感じるような視線に顔を上げ期待漲る焔色の瞳と視線が合えば眩しそうに顔顰め)…そんなに期待をしてくれるな杏寿郎。そもそも写真なんぞ持って来ているかも怪しいところだ、…暇を見て探しておこう。(クローゼットにそのまま押し込んだ箱の中身を思い浮かべながら、半ば押し切られる様な形で告げれば子を宥める様にぽんぽん と背中を叩いて)
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