匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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(背中を撫でる優しい手。緊張と恐怖から首の辺りがひどく固くなっていたけれど、背中をさすられるうちに肩の辺りの筋肉が解れていく。彼の胸にそっと頬を寄せ「ありがとう……、助けに来てくれて。紅葉さんは怪我はない?」嗚咽の混じった声音で感謝を伝え、相手に心配そうな眼差しを向け。瞬きで瞳を閉じると再び目尻から涙が零れ落ちるのを慌てて拭いながら「病院は、明日、行くねっ。今日は遅いから、お家に帰りたいな。骨折してるわけじゃ、ないと思うから」少しだけ笑みを置いて水面から顔を出すように上を向き、ゆっくりと瞼を閉じて深呼吸する。そして身体が持ち上げられた感覚に丸めた瞳で相手を見つめるも、すぐに彼の首に腕を回してそっと抱き締め)
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