匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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秋月楓:
(紅葉さ、ん……? ――地響き、土の匂い、肌に触れた冷たい空気、抱え上げられた感覚。薄っすらと開いた目で見上げた先には恋人の姿。未だぼんやりとしている瞳で彼を見つめながらも、相手が自分を連れて出口に向かって走ってくれていることは分かる。口と手を塞がれているから何か行動を伝えることは難しいが、ごめんね、と、ありがとうの両方を、瞳を潤ませながら交互に心の中で呟き。そのまま心配そうに見つめているとふと前方に白い扉が見えて来て。後ろからは天井や壁が崩れる音が自分達に迫るように響いて来ている。狼男が生存するかどうかは運次第。扉の先は店の裏、外へと通じていることだろう)
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