匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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『そう……、でも気をつけて下さい。ここは人が入ったきり――』
(出て来ないという言葉はマスターの鋭い視線によって痛めつけられるのは嫌だと飲み込み。何か特別仄めかすことはなく、塗り壁は鈍い音をさせながら左足を軸にして自分の重い身体を扉のようにして開ける。そしてマスターが床板を取り外すと階段が現れ、それは暗い地下へと真っ直ぐに続いていた。「暗いですから足元にお気をつけて」マスターは愛想良く微笑み、地下へと入って行き――。
冷たい石造りの壁、ひんやりとした空気。天井に吊るされた灯りは心許なく、地下室の中は怪異が好みそうな薄暗く不気味な雰囲気が漂う。次第に壁に沿って大きな樽や棚が現れ、そこにはワインボトルや酒瓶が詰められているがそれは表には出せない商品ばかり。「ここは非公開の地下貯蔵庫でして……」前を向いたまま静かに話し始め「どうかここでのことは決して口外なさいませんよう。こういったビジネスでは妙な噂は命取り。もし守って頂ければ今後も貴方に美味しい食事を提供出来ましょう」そして黒い扉の前に来ると「この先は個室でのお食事となり、私は上へと戻りますが宜しいでしょうか。その前に何か確認したいことなどありますか?」と相手を見つめて)
( / 今回の投稿で進み過ぎていたらすみません。あれでしたら途中で切って頂いても大丈夫です…!
また、今後の相談ですが『狼男が楓を傷つけ紅葉さんの怒りを買う』というシーンは、楓が既に傷ついた状態(命に関わる程の怪我にはなりません)にしても紅葉さんの怒りを買えるでしょうか…?折を見て狼男から紅葉さんに『言うことを聞かないから少々痛めつけた』と発言してはどうかと考えていますがどうでしょうか。勿論やってみて考えて頂いても構いませんし、他の案でも歓迎です!)
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