匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
通報 |
そう仰って頂けて有り難いことです。ではどうぞ此方へ。
(案内をするように店の奥ヘ手を向け、カウンターから出て壁際のドアを押して中へと入って行き。灯里が出した式は影の中に入って移動しながら、2人から近過ぎず離れ過ぎずの一定の距離間を保ちながら後を追うことだろう。マスターは目的地までの間、式がついてきているとも知らず店の奥へと進み。そこは人気もなく、窓も見当たらない暗い通路の突き当たりで。そして周囲を見回し、目の前に塞がる白い壁を何やら不規則なリズムを刻んでノックすると、壁にパチリと黒い目玉が現れる。塗り壁である。塗り壁はギョロリと此方を見下ろし2人の姿を確認すれば何やら悲しげに目尻を下げ『本当に行かれるのですか、お客様』この先にある地下室を知る塗り壁は相手に確認するように聞いて。マスターは痺れを切らすように"早くしろ"と言いたげに塗り壁を睨みつけて)
トピック検索 |