匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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(男の反応を聞くと思わず唇からくすっと笑い声が漏れてしまい、いけないと口元を押さえ。彼らにお灸をすえてくれた菜奈に内心で拍手喝采を送りながら彼女の案内に従い歩みを進めて。――彼女の指先を視線で辿る。鳥居の中に祠が見えると「これが……」と物珍しそうに祠を見つめながら静かに足を踏み入れたその瞬間、ふっと言葉が途切れて。澄み切った空気、静謐な空間。息を吸い込むと肺の奥まで染み込んで心が洗われるようだった。思わず口からは感嘆の息が溢れ「とっても綺麗な空気だね。神社や結界の中にいるみたいな…。お祈りしちゃうね」祠に来た目的を思い出し、祠の前でそっと両手を合わせ。一つ息を吸う。感謝の言葉を告げる声音は力が宿り、神聖な空気は共鳴するように震え。そうして祈りの力を注ぎ終えると長く息を吐き出して)
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