匿名さん 2021-02-24 23:00:36 |
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大丈夫だよ
(隠れる気もなくなった男たちを見て安心させるように優しく言って相手の手を握り返して。領域内に入ったため友人の怪異は今起こっていることを見ているだろうと思って。面倒事に巻き込んでしまったことは後で謝ろうと考えながら声をかけてきた男へと視線を移して。「わざわざこんなところまでついてきたんですか?」と白々しい相手に平然とした様子で返事をして。「馬鹿にしたわけではありませんよ。彼氏として彼女を守っただけです」とあくまでも冷静に答えて。そんなことを男と話していれば辺りの空気が変わって。その変化は些細なものだが気づいた者からすると周囲の空気が重くなり誰かに見られているような纏わりつくような視線を感じるかもしれない。空気が変わった直後に商店街の街灯がチカチカと点滅、閉まっていたシャッターはガシャンガシャンと開閉を始めて。どこからかクスクスという少女の笑い声のようなものや複数人のざわめきが聞こえてくるようになって。シャッターの開閉が止まり全ての街灯が激しく輝いて。街灯の輝きが治まると夜だったはずなのに夕方になっており。閉まっていたシャッターも開いていて店員や店員と話しているお客、行き交う人々が現れ、まるで寂れる前の商店街に戻ったような景色が広がっており。道を歩いている主婦が男たちの1人にぶつかったと思ったら何事も無かったようにその主婦は男の体を通り過ぎるという現実離れしたことが起こっていて)
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